自然光がたっぷり入る撮影スタジオでも、ストロボやLEDなどの人工光を使って撮影するカメラマンは少なくありません。なぜ自然光だけでなく、あえて光を足すのでしょうか。
今回は、撮影スタジオで活動するカメラマンの声をもとに、自然光とストロボを使い分ける理由をまとめました。どちらが正解という話ではなく、撮りたい写真に合わせて光を選ぶためのヒントとしてご覧ください。
自然光がきれい=「撮りたい光」とは限らない
窓から入る光は時間や天候によって表情が変わります。柔らかく美しい一方で、顔の向きや立ち位置によっては、目の下や鼻の横に影が出たり、背景との明るさの差が大きくなったりすることもあります。

① 顔や身体にできる影をコントロールする
ストロボを使う理由として多かったのが、影の位置や濃さを整えやすいことです。光を少し足すだけで、自然光の雰囲気を残しながら顔の片側が暗くなりすぎるのを防げます。
レフ板では届きにくい角度にも光を回せるため、ポーズや構図の自由度が上がるという声もありました。

② キャッチライトを入れる
目の中に光が入るキャッチライトは、表情を生き生きと見せる要素のひとつです。窓の位置だけでは狙った場所に光を入れにくいとき、ストロボやLEDで目元の印象を調整します。
強く当てるのではなく、明るさや方向を細かく調整しながら使うことで、自然な仕上がりを目指せます。

③ 天候や季節が変わっても同じテイストに仕上げる
自然光は、晴れの日と曇りの日、午前と夕方で大きく変わります。撮影日を選べないときや、複数日にわたって同じシリーズを撮るときは、人工光を加えることで明るさや影の基準をそろえやすくなります。
④ 色温度を整える
窓からの光と室内照明が混ざると、場所によって色味が違って見えることがあります。ストロボやLEDの色温度を調整し、必要な場所だけ光を足すことで、肌や衣装の色を意図に近づけられます。
⑤ 「欲しい光」を自分で作る
自然光をベースにするか、人工光を主役にするかは、撮りたい写真によって変わります。硬い影を出したい、背景を少し落としたい、輪郭を強調したいなど、イメージに合わせて光を組み立てられるのが人工光の魅力です。

自然光をあえて使わないカメラマンもいる
自然光のスタジオだからといって、必ず自然光を使う必要はありません。背景や衣装を活かすために光を作り込むことも、スタジオの空間を自由に使う方法のひとつです。
「自然光たっぷり」だけでは情報不足?
「自然光たっぷり」という説明は魅力的ですが、実際の明るさや光の入り方は時間帯・季節・天候で変わります。どの方向から光が入るのか、暗くなる場所はあるのか、必要なら光を足せるのかまで確認すると、撮影当日のイメージをより具体的にできます。
自然光の入り方と白壁の使い方を確認したい方は、スタジオDOLLY飯田橋2号店の詳細もご覧ください。実際の作例はDOLLY撮影図鑑で、ほかの撮影のヒントはDOLLY GUIDE一覧から探せます。
自然光かストロボか。答えは「撮りたい写真次第」
自然光には、その時間にしか出せない柔らかさがあります。一方でストロボやLEDは、影・明るさ・色味を自分で調整できる自由さがあります。大切なのは、スタジオの特徴だけで決めるのではなく、撮りたい写真に必要な光を考えて選ぶことです。



